当団体は東日本大震災の後に石巻で緊急災害支援チーム任意団体アモール石巻として結成され、瓦礫撤去や泥出し作業などを大街道地区で行ってきました。２０１１年末に活動を終了させることを考えましたが担い手の不足している在宅支援活動の現状を鑑みて大街道地区で在宅被災者への支援活動を引き続き行う事を決意しました。

 

それに伴い名称を変更してアモール石巻の代表 原田 豊 が代表理事になり

２４年１０月に一般社団法人BIG UP石巻の法人格を取得した団体であります。

母体となるアモール石巻は緊急的な災害支援の為に結成した団体ですので次の災害に備え休眠をすることになりました。

 

昨今、石巻市街地では瓦礫も少なくなり衣・住・食の生活に対して急を要するような支援ニーズは落ち着きを見せており、在宅被災者の最大の問題点としては避難ビルや防潮堤道路建設や区画整理事業など街づくり等の都市計画についてです。

当然ですが地域住民の中で多くの方々が街の行く末を気にかけており、障害者支援者や町内会単位での会議や街づくりワークショップに我々も積極的に参加させて頂いております。　行政への陳情などを取りまとめる為にも頻繁に会議を開催して活発な市民活動が展開されてきています。

 

その他の地域課題としては

地域住民のコミュニティ維持、強化

特に高齢者へ向けた様々な情報の周知

被災を受けたことによる中高年女性の職場不足

個人規模による生産物の流通、告知方法

在宅被災者と、物的支援・支援者を繋ぐ場所や人材

 

在宅支援を通じて上記課題を少しでも改善してもらうためには箱が必要だと常々思っていました。我々の活動にも大きく幅を持たせてくれることと信じています。しかし昨年の７月よりトレーラーハウスを設置してから早いもので８ヶ月が経ってしまいました…。

それもこれも、私の見通しの甘さかと思います。中古で購入したトレーラーハウスは壁を剥がしてみると雨漏りで木が腐っていて屋根、天井、壁、床、全て新しくして一から立て直した方が早いような大規模なリフォームを行いました！
建築ラッシュや公共事業等で上下水道業者も忙しく、本当に手の焼ける車両。
その分、みんなの思いがたくさん詰まった場所になっています。

街の駅『コスモスの家』

何だか老人ホームの様な名前なんですが…。笑
BIG UP石巻として、築山にあるたんぽぽの家に次ぐ二ケ所目のコミュニティスペース
たんぽぽの家と花の名前で繋がりを持たせようと思い、今も沢山の花が咲く大街道東BIG UPガーデンで最初に植えた花がコスモスでした。
花なんて柄では無かったけど瓦礫だらけの街に咲く大街道東のコスモスには沢山の思い出と復興の光を見せてもらったのでこの名前にしました。

 

BIG UP石巻を設立した際に複数年にわたり石巻市へ留まる事を決めました。

団体あっての活動ではなく『課題があってこその活動』

支援者が一日でも早く撤退して地域住民のみで復興を歩むことが我々の理想です。

そのために、一歩引いた視点で街の在り方に関わることが重要かと考えていますので丸投げというわけではなく地域住民でこの場所の活用方法や在り方についても考えてほしいと望んでいます。人や情報や笑い声が行き交う明るい場所にしていきたいです。

 

この施設を設置するにあたり沢山の支援者が関わってくれました。ありがとうございます！皆さま、開所式当日ではなくとも石巻に立ち寄った際は是非お立ち寄りください・

お待ちしています。

 

２０１２年３月現在までの物的寄付、寄付金、助成金、補助金を受けた企業様(五十音順)

株式会社マルハン

カルビー株式会社

中央共同募金会ボランティアサポート

内閣府復興型地域社会雇用創造事業

ハイアールジャパンセールス株式会社

やっぺす企業ファンド(NPO石巻復興支援ネットワーク)

有限会社　峯造園

そして数え切れないほどの仲間たち！感謝しています！